【洗脳機関、タヴィストック研究所】
- 2024.12.9
- 国際ニュース
その活動は公共の精神や意見形成に対する広範な影響を及ぼしています。
この研究所は1947年に英国ロンドンで設立され、元々はタヴィストッククリニックの一部として精神病理学や臨床心理学に関連する研究を行っていましたが、やがてより広範な社会科学の分野における研究拠点へと発展しました。
設立の背景と初期の目的
タヴィストック研究所は1947年、ロンドンで設立されました。
設立の背景には第二次世界大戦の混乱とその心理的影響を深く研究し、戦後の社会復興に役立つ心理学的手法を開発するという目的がありました。
研究所の前身は、第一次世界大戦中に設立されたタヴィストッククリニックで戦争による精神的トラウマを治療することに重点を置いていました。
タヴィストック研究所は、これをさらに発展させ、個人だけでなく社会全体の行動パターンや意思決定プロセスを理解し、より良い社会統治の手法を提案することを目指しました。
具体的には、リーダーシップ、集団動力学、社会変化の心理的側面に焦点を当て戦後の欧州の再建に役立つ政策提言やトレーニングプログラムを開発することを目標としていました。
研究と手法の進化
タヴィストック研究所の研究方法は、設立当初から大きく変化しています。
初期の段階では主に戦争ベテランの心理治療とリハビリテーションに関する研究が中心でしたが時間が経つにつれて組織心理学、教育、産業、政府機関における人間の行動分析に関する研究へと拡大しました。
特に、群衆心理学や社会的ストレスの研究が進められ、これらの知見を基にした心理操作の技術が開発されてきました。
研究所はシステム理論やサイバネティクスを取り入れ、より複雑な社会システムにおける人間行動の予測モデルを構築。
また、シミュレーションやゲーム理論を用いた実験も行い、理論と実践の架橋を図りました。
これにより、組織や社会が直面する問題に対して、より効果的な介入戦略を提案することが可能になりました。
メディアと心理操作
タヴィストック研究所はメディアを心理操作の有力なツールと見なし、大衆の意見や行動を形成するために積極的に利用してきました。
メディアを通じた情報の提示方法や、ニュースイベントのフレーミングが
どのように受け手の感情や認識を変えるかを研究しました。
特に、テレビやラジオ、新聞、そしてインターネットが登場すると、これらのメディアを使った広範囲にわたる心理実験が実施されています。
たとえば、政治的なキャンペーンや広告において、特定の言葉遣いやイメージストーリーテリングがどのように群衆の選択や信念を変えるかに焦点を当て、メディアコンテンツの設計原理を確立しました。
これにより、政治家や企業はターゲットとするオーディエンスに対してより精密にメッセージを調整し、望む反応を引き出すことが可能になりました。
ジョン・コールマンと300人委員会
ジョン・コールマンは、タヴィストック研究所が世界的な陰謀の一部として機能していると主張しました。
彼によると、所謂「300人委員会」とは世界の主要な政治・経済政策をコントロールしている秘密のエリート集団であり、タヴィストック研究所はその心理学的操作と社会工学のための研究を提供しています。
コールマンの説によれば、この委員会は国際的な金融家、政治家、王室などから構成されグローバルな影響力を行使しています。
タヴィストックの研究成果は、これらのエリートによって利用され、
政策決定や公共の意見形成に影響を及ぼしているとされます。
ビートルズとの関連
1960年代のビートルズの音楽ブームとその文化的影響は、タヴィストック研究所の社会心理学的実験の一環だったとされています。
この計画ではビートルズの音楽を通じて、特に若者の価値観や社会観を変革しようと試みられました。
ビートルズがアメリカに持ち込まれた際のマーケティング戦略やメディア操作はタヴィストックの理論に基づいて精密に計画され、
彼らの音楽や公のイメージが若者文化に大きな影響を与えるように仕向けられました。
この結果、ビートルズは音楽だけでなく社会的、政治的な意識の変革者としても機能しました。
MKウルトラプロジェクト
MKウルトラプロジェクトは、1950年代から1970年代にかけてCIAによって秘密裏に行われた心理学的洗脳実験です。
このプロジェクトにおいてタヴィストック研究所の研究が用いられたとされ、特に薬物を利用した洗脳技術の開発に関与していました。
プロジェクトではLSDやその他の向精神性薬物が、無知な被験者に対して使用され、その精神的、行動的影響が詳細に観察されました。
MKウルトラは、その非倫理的な実験方法と人権侵害で後に大きな問題となり、公に露呈した後、多くの法的、倫理的審査の対象となりました。
このプロジェクトを通じて得られた知見は、冷戦期の心理戦に利用されるとともに、後の心理学や社会工学の発展にも影響を与えています。
現代においても、タヴィストック研究所の理論や手法は多くの分野で活用されています。
特に情報技術の進化に伴い、インターネットやソーシャルメディアを通じて、個人の意見や行動に微細ながらも計算された影響を与えることが可能になっています。
タヴィストック研究所の活動は、その影響力と手法に対して多くの議論がありますが、その研究が現代社会におけるメディアリテラシーや心理学、社会工学に与える影響は計り知れません。
これらの研究が如何にして私たちの日常生活や社会の構造に影響を与えているのかを理解することは、より賢明な情報の取り扱いと個人の意識の自立に寄与するでしょう。
これを読んであなたはどう思いますか?
つばさの党 黒川あつひこの運営する
「チャンネルつばさ」で動画でも詳しく解説していますので
⬇️こちらの動画もぜひご覧ください⬇️
若者たち、シェア・拡散よろしくお願いします。
ビートルズを生み出した、タヴィストック研究所とCIAの大衆洗脳
参考サイト:
さくらフィナンシャルニュースnote
さくらフィナンシャルニュース