【衆議院選 田淵医師 半ケツビラ配りギャルらに時給1500円と約束 公選法違反で逮捕】
- 2024.12.3
- 国際・政治
2024年10月に行われた衆議院選挙で、若い女性運動員の「半ケツビラ配り」でお騒がせした、東京26区から無所属で立候補していた東京都目黒区、医師の田淵正文容疑者(66歳)が11月30日、公職選挙法違反(買収約束)の疑いで警視庁に逮捕された。田淵容疑者は認否を明らかにしていない。
警視庁によると、共に逮捕された小林繁容疑者(37歳)と共謀し、選挙の公示前の10月上旬、街頭でのビラ配りなどをしていた4人に、選挙運動の報酬として時給1500円で報酬を支払う約束をしていたという。
選挙活動期間中、猫耳カチューシャでミニスカート、網タイツといった、露出の多い女性スタッフのビラ配りなどで異色の注目を集めていた。
特に小林容疑者は「ガンガンバズらせようよ!」とノリノリ、「猫耳のカチューシャはマストでお願いします!」「手を振る時はディズニーのキャストみたいにやって!」と女性らを監督し主に演出を担当。
田淵容疑者の人脈でセクシー女優やグラビアアイドルなどの若い女性が多く参加していた。
田淵容疑者らはこれらのセクシー運動員に対し、報酬の支払いに必要な銀行口座の情報を、カードの台紙に書き込むよう指示していた事が、12月2日の調べでわかった。
労働時間の管理方法は途中で変更。 ある運動員は、田淵容疑者のクリニックのタイムレコーダーを使っていたが、カードに手書きで労働時間を記入に変わる。
別の運動員は労働開始時間と場所が分かるよう現場で自分の姿を撮影し、選挙スタッフ取りまとめ役の小林容疑者に送るように求められていた。
投開票日前日となる26日の活動が終わると、男女のスタッフらで田淵容疑者を囲み打ち上げが行われた。その際に選挙のLINEグループからは退会しておいてと田淵容疑者にいわれたという。
その時点でスタッフには約束の“バイト代”を支払っていなかったのだが、あるスタッフがいつ頃支払われるか聞くと小林容疑者が「たぶん年明けとかになるかもね。絶対に払われるから安心して」 と言った。実際には4人に給与は支払われていなかったとみられる。
しかし警視庁捜査2課は、田淵容疑者らが、運動員の振込口座を記録するなどしていたことから、報酬を支払う意図があったとみて調べを進めている。
〈選挙運動の報酬を受け取れる人は限られている〉 公職選挙法第197条の2により活動員は原則報酬を受け取ることは出来ない。
しかしウグイス嬢(車上運動員)、手話通訳者、要約筆記者には報酬を支払うことができる。
選挙運動を行う人の中で例外的に報酬を受け取れるのは、これらの人々だけである。
これらの要員は事前に選挙管理委員会への届け出が必要である。また、報酬を支給できる人員の数も決まっている。