【長井秀和vs創価学会名誉毀損裁判 結審終えて 長井氏「私は謎の転落死の犯人を追求したのではない」】
2024年11月15日昼前、とある民事裁判の結審が終わった(平井直也裁判長)。 2003年エンタの神様で「間違いない」の決めセリフで一世を風靡した元お笑い芸人で西東京市議の長井秀和氏(54歳)が創価学会に訴えられている民事裁判。 元創価学会員でもある長井氏が、2022年12月19日市議選中に西武新宿線・田無駅前でおこなった演説で1995年に亡くなった朝木明代(享年50歳)元東村山
2024年11月15日昼前、とある民事裁判の結審が終わった(平井直也裁判長)。
2003年エンタの神様で「間違いない」の決めセリフで一世を風靡した元お笑い芸人で西東京市議の長井秀和氏(54歳)が創価学会に訴えられている民事裁判。
元創価学会員でもある長井氏が、2022年12月19日市議選中に西武新宿線・田無駅前でおこなった演説で1995年に亡くなった朝木明代(享年50歳)元東村山市議について『謎の転落死』などと言及し、他殺の可能性を示した上で演説の締めとして「このようなことをですね、平気でおこなってきたのが創価学会でございます」と発言。
この翌日、創価学会は名誉を傷つけられたとして、2022年12月20日長井氏を相手取り、東京地裁に提訴した。
学会は、民事裁判とあわせて同日、田無警察署に刑事告訴の申し立ても行った。
損害賠償金額は1,100万円。
創価学会公式HPでも『悪らつな虚偽発言』などと厳しい言葉で批判していた。
2024年7月26日の初公判口頭弁論では、創価学会側は弁護士4人を出廷させ、演説のなかの「こういうようなこと」は転落死を指すと主張。1995年当時に殺害説を報じた週刊誌との訴訟でも勝訴しており、
そもそもこの転落死は、他殺を疑わせる証拠がないことから、捜査を担当した東村山警察署および東京地検が事件性はないとして、25年以上も前に捜査を終結させているものであり
「転落死に関して学会の関与を認定した裁判例は一切存在しない」
と説明し
「虚偽の事実で社会的評価を著しく低下させた」と主張している。
一方、長井氏側は「こういうようなこと」は、学会と検察庁を含む行政との癒着や、被害を起こすような勧誘行為・教育方針を指すと反論している。
結審が終わったあとの長井氏の代理人笹山尚人弁護士は以下のように話した。
「改めて長井氏の選挙演説を読んでいくと長井さんのいったように全体の文脈があって、その前の方は東村山に関しても捜査の闇がある等、捜査はおかしいことを言っている。それを『長井さんに追求を任せたい』、とその話をずーっとしている中最後の最後に(長井さんがいきなり)『犯人は創価学会です』って言うはずがない。」
〈私は露悪的な暴露をしたいわけではない〉
「また、サルサ岩淵さん(46歳)の演説の後に長井さんが『私は露悪的な暴露をしたいわけではない』と言っている。ということも踏まえると、態度をくるっと豹変させて『真犯人は創価学会』と言うはずがない。あとは裁判官が全体の文脈をどう読み取ってくれるのか。」
〈結審を傍聴した朝木直子東村山市議(57歳/故朝木明代東村山市市議の実娘)のコメント〉
「あの人たち(創価学会)創価学会だから過剰反応しているだけであって、一般の人が長井さんの演説を聞いていてこれを追求して議事録にのせていきたいと思いますといったときに40年前の東村山市の事件なんて思わないですよ誰も。それは創価学会だからそう思っているんであって、一般の人の理解はどう考えても殺人事件の犯人に言及するっていうか殺人事件を議会で追求するところには至らないと思います。裁判官が客観的に見た時には当事者よりも『(創価学会側の主張とは)違うんじゃないの』っていう風になるんじゃないかと思います。」
長井氏は、サルサ岩淵氏のメディア、TTPジャーナルのインタビューに応じ以下のように話した。
〈問題の選挙演説は複数人の街宣だった〉
「(演説は)トータル8人でやっていた応援演説で、演説する人の中には創価学会の警察・検察の捜査の不当性、また行政との癒着・また違法な勧誘行為なんかを複数名で演説をしていたときのことである。」と説明した。
〈朝木明代市議(57歳)転落事件の背景と絡めて〉
「今回朝木事件のこともサルサ岩淵氏の演説で、捜査の不当性の疑惑を上げられたので(サルサ岩淵氏の演説は全体の冒頭部分にすぎない。)聞いてる人は冒頭部は忘れたりしている人もいることであるから改めて説明としてサルサ氏の応援演説の補足説明と言うような形で、朝木明代氏が転落死をしたっていうところが非常に他殺を疑われると言うような状況を説明した。」と長井氏は続ける。
そして補足説明。「裁判では、はっきりと朝木明代市議のことは自殺だと断言した創価学会サイド。ここは記述付けるなとはっきり思いましたね。(朝木明代市議の両腕を持ち上げたところの)皮下出血のところも彼らは全然認めようとしていなかったんで。これに関しては死亡鑑定書に出てますから。」と改めて強調。
「そして死亡鑑定の補足書にも、しっかりと、ここ(脇)の皮下出血が外部からの圧力によって、しか痕跡が残らないっていうような法医学の権威の方が補充鑑定書で証明してますからね、これに関しては創価学会の人はちゃんと読んでないんだよね。」
〈創価学会は知覚過敏症候群か自意識過剰〉
「そうしたら『創価学会側がいかにも殺したんだ』と言うような話にして、多分創価学会は『過剰反応』と言うか『知覚過敏』と言うか自意識過剰みたいなところがある。あとは私を貶めようという意志で、今回1,100万円の訴訟をふっかけてきて未だに長々と(公判が)行われている。
全体的に演説を聞いたら解ると思うのだが、世の中言葉のコラージュなんかいくらでもできるわけだから話を継ぎ合わせてしまえば名誉毀損に当たるようなことは起きる。
継ぎはぎだらけの主張を認めたのであるならばほとんどの方々は言論の自由を奪われてしまうんじゃないかなと私は思う。
ましてや私はあくまで創価学会の行政と創価学会の特定の、癒着の問題。検察の組織としての捜査の不公正さというもの、
現在の政治の不平等性、これを候補者が訴えて行くというのもあるべき姿。
こういう事を『名誉毀損』として揚げ足を取って、立候補者の表現の自由を奪いこれを不法行為と認めたとするならば、これ裁判所自体にも問題があるのではないかなと私は思う。
表現の自由という部分を。被選挙者 不当なことを追求していく、っていう事をやめるのであるならば独裁者の国みたいになってしまう。
今回の創価学会のスラップ訴訟は、選挙をやっていく立候補者の、有権者へのしっかりとした、被選挙民のあるべき姿というのを指し示しているので、これは絶対に負けちゃいけないと思っている。
万が一裁判所が、私が不法行為だと認めたとしたら、単なる私への不法行為ではなくていわゆる被選挙民、立候補者が瑕疵のある部分、咎のある部分を追求することをやめろっていうことに繋がりかねないので私は危惧している。
話の中の一つ二つの忘却を捉えて『ほら、言っているじゃないか』と、何時間も拘束させて自白させたと言うことに近い。
創価学会の言っている真実相当性がないというのは短兵急な考えであり、乙骨(正生)氏(69歳)等が勝ってきた裁判も勿論多くあるのに乙骨氏の話には全く根拠がないというようなことも言っていた。」
などと話した。
判決は2025年2月19日。
今年度創価学会における裁判は、
創価学会辛口批評家七ツ星氏との著作権を巡るスラップ訴訟裁判、
熊野正士セクハラ口止め裁判、
いずれも敗訴した。
創価学会の常識が、世論の俯瞰的な眼差しにより判断されようとしている。
参考サイト:
西東京市議選候補者が虚偽の演説 名誉棄損で提訴 – 創価学会.