【町田タブレットいじめ事件 堀切区議の発信は職員ハラスメントだとして対処を求める問責決議案可決】
- 2024.9.30
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2024年9月19日、東京都渋谷区議会は、根拠のない情報を取り上げ、職員への批判を選挙公報やSNSなどに書いたとして、立憲民主党 国民渋谷議員団 堀切稔仁(ねんじん)区議(55歳)に対する問責決議を行い、可決した。
堀切区議は、五十嵐俊子元教育長(60歳)が、東京都町田市立第五小学校の校長だった2020年11月、いじめで自殺した生徒の遺族の要望がありながら、2024年1月中旬まで児童らにもいじめの公表を行わず、教育委員会にも2月中旬まで報告していなかった事を踏まえ、昨年の区議選挙で、選挙公報に『前職でいじめを黙殺した教育長を交代させます。』と記載。SNSでも、五十嵐元教育長が、『いじめ問題を放置した』などと投稿していた。
町田市の第三者委員会は今年2月にいじめの存在を認めている一方、生徒の死亡に他の容認もあったとする再調査報告書を作り、
「安心安全な学校経営ができていたら、自死を防げた可能性がある」
としながらも、
「学校側に違法・不当な点は確認できなかった」
と結果を公表した。
この報告を受け、長谷部健区長(52歳)は8月に「根拠のない情報を広めて人権侵害等の事態を惹起した。」として丸山高司渋谷区議長(66歳)宛てに堀切区議への厳正な対処を求める要望書を提出した。
区議会の4会派の幹事長が問責決議案を提案。9月19日、賛成19票 反対9票の賛成多数で可決された。
長谷部区長は
「実態としては議員から職員へのハラスメントともいえる行為であり、区として人権侵害の観点からも看過することはできないため区議会に対応を委ねた。問責決議が可決されたことで区議会の賢明な判断を尊重する」
とコメントを残した。
堀切区議は
「遺族の関係者や、弁護士にも話を聞いた事実に基づく発言なので不当としか言いようがない。議員の萎縮に繋がる。」と述べた。
渋谷区長である長谷部健氏は、五十嵐元教育長を任命したその人物でもある。
五十嵐元教育長は今年3月31日を以て任期満了している。
〈町田第五小学校タブレットいじめ事件のあらまし〉
A子さんへのいじめが発覚したのは2020 年9月、学校が定期的に実施しているアンケートに、A子さんが友人関係で悩んでいると回答したことで事件が発覚。
いじめに使われたのは、文部科学省が「GIGAスクール構想」で1人1台ずつ貸し出されたタブレットのチャット機能で、加害児童達がA子さんに対して「ウザい」「まじ死んで欲しい」などの書き込みを続けていた。
学校は相手の児童らにいじめを行わないように指導し、経過観察をした上で関係は改善したと判断していたという。
しかしその2カ月後、A子さんは同級生からのいじめを訴える遺書を残して自殺。
「B子とC子にいじめられていた」
「こいつらのために自分は死ぬ」
「もうラクになりたい」
タブレットのチャット機能にいじめの履歴があると遺族は考え、(いじめに使われたタブレットの)チャットの履歴を見せてほしいと学校に要求。すると、五十嵐元校長から『チャットは見当たりません』や、『ハッカーが入ったんでしょうか』という話が唐突に出てきた。そのため、A子さんの父親は、改ざんや破棄のおそれが極めて高いと不信感を抱くことになる。
A子さんの自殺から2カ月後、両親はPTAの代表委員会で他の保護者にA子さんの自殺について話をした。
「しかも学校からは『来ないでくれ』と言われていたんですが、他の保護者たちの前で話すことができた。その場で話したことは全校生徒にプリントにして配布されるはずが、なかなか校長の許可が下りず、『PTAだより』に情報提供のお願いが載ったのは卒業式の前日だった。」
五十嵐元校長は、A子さんに対して加害者生徒らが書き込んだ「殺し方ノート」という書き込みの存在を知りながら、被害者の遺族に1度も知らせておらず、結局週刊文春の関係者への取材などで初めて発覚したという事実がある。
〈自宅前抗議街宣をもねじ伏せ…〉
また、元教育長五十嵐氏が行ったいじめ対応を長谷部区長が擁護する会見を行うことに抗議する形で、2022年1月16日、高校生が長谷部区長自宅前で3分間にわたり街宣を行ったところ、自宅から出てきた長谷部区長本人に携帯端末を叩き落とす等の暴力を振るわれ、この際高校生は指に全治1週間の怪我を負っており警察に相談している。
このことについて長谷部区長は
「私にカメラを向けていたのでそれを遮る形で手を伸ばした。暴行ということは全くない。」と暴行に対しては強く否定、主張した。
☆参考サイト☆
選挙公報で前教育長を批判した堀切稔仁区議に渋谷区議会が問責決議 「萎縮につながる」と区議側は反発
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