【広瀬めぐみ逮捕免れ『在宅起訴』裏で自民党への忖度】〈何も成し遂げず失脚〉
自身の公設第1秘書の妻を公設第2秘書に仕立て上げ、給与など計約350万円を国からだまし取ったとして、元自民党参議院議員、岩手選挙区、広瀬めぐみ氏(58歳)2024年8月15日議員辞職願を提出し、のち8月30日、東京地検特捜部が在宅起訴した。
元弁護士であった広瀬氏は、2022年7月に自民党公認公明党推薦で参議院選初当選。
『岩手を変える!日本を守る!岩手にめぐみ!自民党!』
これが参院選のスローガンだが、結局、彼女の手では岩手は何一つ変えられなかった。
〈赤ベンツ不倫報道〉
広瀬氏は『赤ベンツ不倫』を週刊新潮2024年2月29日号にスッパ抜かれるなど醜聞を晒した。
カナダ人サックス奏者アンディ・ウルフ氏と渋谷区神宮前のレストランで食事をした後、歌舞伎町のホテルにそのまま二人でチェックイン、翌朝まで一緒に過ごしていた。
また2月12日には広瀬氏運転の赤いベンツでウルフ氏を彼の自宅と思われるマンションまで送り届ける姿が目撃されている。
〈不倫のスキャンダルから、秘書給与詐欺事件へ〉
さらに週刊新潮は秘書給与問題も情報を掴んでいた。
週刊新潮は独自に入手した証拠の音源を公開。(以下一部)
広瀬氏: 彼(A氏第1秘書)に第2秘書のボーナスが出ているんじゃないかということと、第1のボーナスも出ているんじゃないかと思うので。
政策秘書B氏:個人情報の兼ね合いもあるのでもらえるか分かりませんが聞いてみます。
広瀬氏:(B氏へ)必ず録音してね。
広瀬氏: やっぱり違法なことだから、もうやらない、あるいは新しい人が入るかも知れない。でもよい。とにかく奥さんにはやめてもらおう。まずは彼がくすねた事を明らかにしておかないといけないから、そこはよろしく。
〜略〜
これについて広瀬氏は終始事実無根と弁明するのみだったが、やがて全て覆される。
7月30日の家宅捜索から約半月後。逮捕を見越して既に自民党を離党していた広瀬氏は、議員辞職すると同時に次のようなコメントを出した。
「(公設第2秘書の)秘書給与から資金提供を受けたことは事実であり、軽率な行為であったと反省しております。議員としての職責を全うすることは適切ではないと判断し議員を辞職することといたしました。支援 者や国民に対して心よりおわび申し上げます。」
〈政治の世界は知らなかった〉
という広瀬氏。自民県連に選ばれた理由は何だったのか。
広瀬氏は名門校、岩手県立盛岡第一高等学校 (略して盛岡一高で名が通っている)出身。卒業生は政界に羽ばたいている人物が数多い。
岩手県知事 達増拓也氏(60歳)(民主党推薦)
前盛岡市長 谷藤 裕明氏(74歳)(公明党推薦)
盛岡市長、内館茂氏(57歳)
立憲民主党衆議院議員 階猛氏(57歳)
前衆議院議員 畑浩治氏(60歳)
元郵政官僚 日本維新の会 中村力氏(62歳)
◇中村氏は今年2024年2月24日に雑居ビル内で面識のない30代女性に暴行をはたらき傷害を負わせたが不起訴処分となっている。
広瀬氏は公明党の推薦を受けており、自公連立政権としては、盛岡一高ブランドの華々しい人脈を頼りに神輿担ぎを行ってきたのではないか。
〈なぜ逮捕されないのか?〉
今回証拠の音源により広瀬氏は隠蔽工作を測った事によって加担していたのは明らかだ。公設第2秘書の給与を頂く事を「やっぱり違法なことだから」と自ら言っており、十分計画性が汲み取れる。虚偽説明も行っているし悪質性は一般の詐欺犯罪並み。逮捕が通常。
詐欺罪は罰金刑なし。10年以下の懲役が妥当だ。しかし。
〈畝本直美検事総長は捜査現場経験皆無〉
2024年7月、女性初の検事総長に就任した畝本直美氏(62歳)。畝本検事総長の下した判決は『在宅起訴』。逃亡のおそれがないこと。罪証隠滅のおそれがないこと。これらから判断したと思われるのだが、実際広瀬氏は証拠隠滅を謀り虚偽の発言をしているのだ。
畝本判事総長のこれまでの経歴は法務省保護局長等を歴任。捜査現場の経験は皆無。なぜこのような現場に乏しい畝本直美氏が検事総長なのか。
広瀬氏の事件が、彼女の初の仕事であるとすれば、自民党総裁選を見越して自民党のイメージダウンになることは極力控えるようにと言われてのことだろうか。
夫、畝本毅氏は森友事件をことごとく不起訴にした高松高検検事長。現在はヤメ検弁護士で、森喜朗の相談役になっているらしい。
最も、夫婦で自民党にベッタリ寄り添って尻拭いをしているようにも見て取れる。
紀藤正樹弁護士は広瀬氏の在宅起訴に対してXでコメント、
「詐欺で在宅起訴は珍しい。議員辞職、有罪を認めている等が評価されたのでしょうがそれなら一般市民を安易に逮捕する今の実務を変えないと不公平に感じます」
と憤り、また弁護士としての立場から「もはや悲報。広瀬さんは弁護士出身の議員です。」と嘆いた。
〈来る補欠選挙、立候補者は?〉
広瀬氏の議員辞職に伴う参院岩手選挙区補欠選挙への立候補者が名乗りを上げている。
立憲民主党県連は7日午後、盛岡市で開く常任幹事会で、木戸口英司氏(61歳)を擁立、正式決定されれば党本部へ公認の申請手続きを行う見通し。
これまでに無所属の新人小田々豊氏(69)が既に出馬を表明している。
☆参考サイト☆
紀藤正樹弁護士 広瀬めぐみ元議員の在宅起訴に「一般市民を安易に逮捕する今の実務を変えないと不公平」
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