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【黙秘に「ガキ」「おこちゃま」「うっとうしい」発言 国に賠償金110万円】
- 2024.7.18
- 国内・政治
2024年7月18日 東京地方裁判所(貝阿弥亮裁判長)は黙秘を続ける容疑者に対し、横浜地検の検事があらぬ発言を繰り返したのは、黙秘権の保障の趣旨に反する違法な取り調べだとして、国に110万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
元弁護士の江口大和さん(38歳)は、6年前に横浜市で起きた無免許運転の死亡事故をめぐり、運転していた男にうその供述をさせた、犯人隠避教唆容疑で逮捕、起訴され、その後有罪が確定しました。
江口さんは起訴されるまでの21日間で計56時間超の取り調べを受け、黙秘を続けました。
江口さん側は、黙秘権の行使を伝えたにもかかわらず、取り調べで横浜地方検察庁の検事から「お子ちゃま的発想」「ガキだよね、あなたって」「うっとうしいだけ」といった発言で侮辱され、人格権や黙秘権を侵害され精神的苦痛を受けたと主張、国に賠償を求める訴えを起こし国は「真実を供述するよう説得した」などとして争っていました。
訴訟では、東京地裁の勧告を受け国側が取り調べの録音録画データを提出したところ、江口さんは当時、取り調べに対して黙秘を続けていましたが、そこで、「ガキだよね」などと言われていたことが認められました。
検察の取り調べが各地で取り出たされる中、今後、発言については問題視されそうです。
参考サイト:
検察取り調べで「ガキ」賠償命令 元弁護士訴え、東京地裁