【自衛隊 大量不祥事220人一斉処分!開発中のミサイル情報ダダ漏れも!岸田総理米国を経て「国民にお詫び」】
- 2024.7.12
- 国内・政治
2024年、7月防衛省は、特定秘密の漏えいなど一連の不祥事の調査結果と処分を12日に行った。
防衛省は、特定秘密の不適切な運用や海上自衛隊員による潜水手当の不正受給など相次ぐ不祥事を受けて、陸海空の自衛隊トップらのべ220人、重複を除くと218人の処分を発表した。
これにより、海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は19日付で引責辞任する。
木原防衛大臣
「防衛省・自衛隊に対する国民のみなさまの信頼を損なったことに対する責任を痛感しており、防衛大臣の給与の1カ月分を自主返納する」
防衛省は、安全保障に関わる「特定秘密」が部隊内で漏えいしていたとして、自衛隊のトップである統合幕僚長らを訓戒などの処分とした。
防衛省によりますと、安全保障上の特定秘密については、6隻のイージス艦を含め、艦艇38隻で資格のない隊員が取り扱ったり、知り得る状態だったという。
外部への漏えいは確認されていないが、防衛省は特定秘密の認識への組織的な問題があるとしており、艦艇の保全区画に立ち入る隊員全員に適性評価を実施するなどで対策したいとしている。
更に海上自衛隊では、隊員が潜水手当を合わせておよそ4300万円水増しして、不当に受け取っていた。74人を免職などの処分。遭難した潜水艦の救助などにあたる海上自衛隊の複数の隊員が、訓練などで潜水を行った際に支給される手当てを、実際には潜水していないにもかかわらず不正に受け取っていた。潜水手当不正受給が行われ処分人数が際立って多い海上自衛隊トップの酒井海上幕僚長は、減給処分を受けた上で交代し、事実上の更迭となった。
また、基地内の食堂で代金を支払わずに無銭飲食をしていたとして、22人を停職などの処分とした。921食、約30万円相当を不正に無料飲食していたという。
さらに、背広組の防衛省職員の内部部局が部下に対して威圧的な言動をしたとして、幹部職員3人をパワハラで停職などの処分。部下に
「役人としてのイロハができてない」
「それでこのザマか」
などのパワハラ発言を口頭やメールで行ったり、深夜や休日を含め必要を超えるやりとりを行うなどしていた50代の男性3人が停職や減給の懲戒処分を受けた。
指揮監督義務違反として、陸・海・空の幕僚長や制服組トップの統合幕僚長、事務次官、情報本部長の6人が訓戒などの処分を受けた。
処分者の合計は218人に上った。
これを受けて岸田文雄首相は11日(日本時間12日)、「国民の皆様にご心配をおかけしている事に、おわび申し上げなければならない」と陳謝した。その上で、木原稔防衛相の進退については「防衛相の責任として強力なリーダーシップを発揮し、国民の信頼回復に全力であたってもらわなければならない」と述べ、続投させる意向を示した。米ワシントン郊外のアンドルーズ米空軍基地で同行記者団に語った。
〈開発中の長射程ミサイル模型がSNSに出回っていた?〉
7月12日防衛庁が開発している長射程ミサイルと思しき模型と見受けられる画像が交流サイト ディスコード(SNS)に投稿されていたことで問題となっている件で防衛庁は「一般に公開されていない情報が不適切に発信されたことは大変遺憾だ。厳正に調査し再発防止に取り組む」と述べるにとどまった。
不祥事が多すぎる上、単なる、遺憾であると片付けられたくない問題である。
参考サイト:
防衛省「不正受給や幹部のパワハラあった」